
8月28日(木) リーグ戦 第23節 横浜FM戦 19:00 (NACK5スタジアム大宮)
3戦続けての豪雨土砂降り、そして落雷。
何かここでは定番化しているのか、またはそういうシステムにでも予め組み込まれているのかと疑念を抱きたくなるかのような悪天候三昧。
そんな最悪なコンディションで迎える横浜FMは、最近調子が上向きな相手だ。
デニスを欠いた布陣で如何に攻撃面でのアクセントを作れるのか。
大分戦での鬱憤を晴らす意味でも、その点に注視してこの試合を迎えた。
大宮のスタメンは、前節に展開の不向きも有り見せ場を作れなかった宏太を外し、主税をトップに上げる。
その右SHには慎を入れて、大悟は左のまま。
これは小宮山対策によるものだろうか。
また、ボランチは怪我が癒えた佐伯をマサに代え、洋介との守備重視コンビにした。
中盤でのカットによる、相手のパスワーク寸断の意図が伝わる。
私としては、現状納得のメンバーであった。
対する横浜FMは、スリーバック右に水戸より移籍の『マムシの祥平』こと小椋を抜擢。
中盤ボランチは松田・河合の肉弾コンビ。
お馴染みの田中隼・小宮山のイケイケウイング。
スリートップにはCFに『キング・ヒデ』大島を筆頭に坂田を配し、山瀬は若干下がり目で中を突くといったような布陣を組む。
試合当初は成りを潜めていた雨。
しかし、天はやがてその猛威を奮いだし、試合は難しくなることを予感させた。
立ち上がりから一進一退の攻防になる。
ピッチコンディションを考えてセーフティな選択が目立つ。
そんな中、横浜FMは小宮山を軸にサイドから勝負を仕掛けてきた。
ここが、一つのキーポイントになると考えていた。
この対応は慎が村山を良くフォローし、決定機までは至らせない。
また、相手右サイドへの対応も主税のフォアチェックが有効で、両ボランチの好守備もあり狙い通りの守備が機能していた。
危険な場面もレアンドロがことごとく勝負を制した。
やがて試合の流れは大宮に傾く。
ボランチで潰したボールを、前線供給する形でカウンターから糸口を見出した大宮。
慎や村山のミドルシュートなども有り、完全に横浜FMの攻撃を消沈させる。
そして、大宮に待望の先制点が生まれた。
慎から受けたパスを主税が左サイド深く仕掛ける。
ゴール前にはラフリッチ。
ややファーに流れたボールに反応したラフリッチ。
相手DF・田中裕に下半身を引っ張られながらも、力強くそれを引き摺りボールを捕える。
屈強なフィジカルから放たれたヘディングシュートはクロスバーをかすめながらゴール内を高く弾んだ。
圧巻のゴールにより大宮が先制した瞬間だった。
しかし、ここからがこの日の大宮は良くなかった。
前半残り時間を考慮して守りを堅め、横浜FMの反撃を受ける。
FKから大島に打たれたヘディングシュートは決定的で、江角の神懸かりなセーブにより逃れるが、後半の闘い方に大きな課題を残した。
後半に入り、横浜FMは大島に代わりロペスを投入し勝負に出た。
このロペスの強さ、上手さには手を焼いた。
何としても前を向かせ自由にプレーさせまいと、懸命の守備をする。
要所ではまたもやレアンドロが抑えに動く。
しかし、防戦一方の展開は変わらない。
大宮も佐伯に代えマサを投入してボールキープ率向上を目論むが、中々狙い通りにはいかない。
次に大悟に代わり土岐田を入れる。
苦しい状況だが、運動量ある土岐田の起用によりチャンスも生まれた。
だが、決定的なカウンターからの好機を決めれない。
横浜FMも田中隼から斎藤へスイッチし、右サイドを活性化させてきた。
流石は横浜FM。
若くて能力の高い選手だ。
荒削りだが、積極的な動きはアクセントになり、大宮は自陣に釘付けになる。
しかし、この日の大宮は守備に徹した分だけ集中が高かった。
相手の決定力不足にも多分に助けられたが、何とかゴールを死守する。
坂田に代え山瀬弟を投入する横浜FMだが、大島を下げたことで前線に高さを失ったことも響いた。
そして最後まで守り抜いた大宮がゲームを終結させることになる。
樋口政権では初めてと言っていいかも知れないような、元祖『三浦大宮スタイル』での勝利。
価値ある一勝ではあるが、不満も残した。
今後、パワーでゴリ押しするチームと対戦した際にはこの戦法では厳しい。
綺麗にサイドからの攻撃に固執した横浜FMだからこそ、この勝利は得られた。
安堵出来ることは何もない。
それを忘れてはいけない。
この試合のMIPには江角が選ばれた。
不安定ながらもビッグセーブで危機を救った功績は光った。
だが、私はこの日の功労者にレアンドロと主税の名を上げたい。
レアンドロは局面の勝負を全て制した。
この活躍は秀逸だった。
そして、主税の献身的な攻守に渡るプレーは間違いなく大宮の起点となっていた。
江角とラフリッチに脚光が向けられた試合だが、敢えてその両名を推させてもらおう。
一段落就くリーグ戦だが、FC東京戦までそう間がある訳ではない。
次節は主税が累積で欠場になる。
試練は続くのだ。
勝ち点も奪いつつ、自らのスタイルを如何に発揮出来るか。
挑むべきハードルは高い。
足元を見失うことなく邁進することを強く望む。
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